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Cases

設計

野田漁港機能強化(南防波堤)設計

岩手県北広域振興局

業務内容

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利用範囲が地元漁業のみではなく広域的に利用されている野田漁港(第2種)では、漁業活動の安定化や効率的な生産・流通拠点の確保の観点から地震・津波対策として防波堤の機能強化が計画されています。
本業務では、第1線防波堤である南防波堤の耐震・耐津波性能照査結果に基づき、百数十年に1回程度の頻度で発生するレベル1津波に対する安定性能を有していない防波堤基部より延長195.2m区間について、防波堤機能強化のための改良断面の基本設計、実施設計を実施しました。対象施設の構造形式がRCケーソン式であったため、津波外力に対して滑動安定性を確保するための対策案として「上部工パラペット部拡幅+本体工部拡幅」と「上部工フラット部嵩上げ+本体工部拡幅」等を抽出し、構造安定性、施工性、経済性等を比較検討し、経験ある技術者による総合評価から最適な防波堤基本断面を決定しました。また、レベル1津波が防波堤天端を超えるため、基礎マウンドの洗掘対策としてイスバッシュ式と三井の安定数の式の両方を満足するように被覆ブロックの所要重量を算定し、各種ブロックの中から津波安定性と経済性を兼ね備えたブロックを選定しました。

(平成30年3月)

業務キーワード

耐津波設計/耐波設計/レベル1津波/津波流速/腹付け